樹脂解説
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一般的名称:ポリ塩化ビニル樹脂
略記号:PVC
英語名:polyvinyl chloride
化学式:省略
結晶/非晶性:非晶性
供給形状:白色粉体
グループ内メーカー: ヴイテック株式会社
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概要
塩化ビニルを原料とし、有機過酸化物触媒存在下、懸濁重合・乳化重合で生産される。異なるビニルモノマーとの共重合により品質改善した架橋タイプなどの共重合体も含まれる。また、ポリ塩化ビニル樹脂に可塑剤その他を配合した成形用材料は、ポリ塩化ビニルコンパウンドとして市販されている。
特徴
1. 非晶性であり、樹脂自体の透明性は高い。
2. 剛性があり、引張り強さ、曲げ強さ、クリープ強さなどと衝撃強度の優れた物性のバランスを示す。
3. 高衝撃強度用途には、MBSやアクリル系モデイファイアーの添加で大幅な強度向上が達成される。
4. 可塑剤、諸配合剤で、軟質用途から硬質用途まで広範な分野に適合する製品設計が容易に出来る。
5. 電気的性質にすぐれている。
6. 成形加工性にすぐれ、射出成形、押出成形、カレンダー加工、中空成形などあらゆる加工技術が可能である。
7. 成形収縮率が小さい。
8. 表面光沢にすぐれ、任意な着色も可能なため、外観部品としてデザインの多様性を与える。
9. 架橋させた特殊品は、艶消剤として使用され、製品に高級感を与える。
10. 酸・アルカリには極めて強いが非晶性のため有機溶剤には侵されるため要注意。
11. 極性をもつ樹脂、ゴムとの相溶性がある。また、鋼板コーティングなどの複合化もできる。
12. 難燃性である。
13. 比重は汎用樹脂の中では大きい。
14. 樹脂自体の熱安定性は優れていないが、酸化防止剤の添加により、広い範囲の成形条件は取れる。
15. 特殊塩ビとして位置づけられるペースト塩ビは、常温で流動性のあるペーストゾルとして利用されるため、様々な形状の賦形が安価な装置で可能である。
16. ペースト塩ビを利用して、発泡製品、超軟質製品が容易に得られる。
主な用途
1. 管材:
パイプ・継手(土木・建築、農業資材、下水道、マス蓋、光ファイバー管など)。
2. 電気関連:
電線被覆、半導体洗浄装置など
3. 自動車・車両:
内装部品、外装サイドモールド、アンダーコート、シーラントなど。
4. 建材:
サッシ、雨樋、ガスケット、デッキ、サイジング、壁紙、床材、カーペットバッキング、空調ダクト、シャッター、住宅化粧材、建具、多目的運動施設のルーフィングなど。
5. 包材:
食品用ラップフィルム。乾電池等のシュリンクフィルム。マーキング、ラベルなど。
6. 板・シート:
工業用硬質板。間仕切り・机上シートなど。
7. その他:
医療用チューブ、電線被覆、文房具、靴材、鞄、玩具、など。
硬質製品:
◎パイプ・継手(土木・建築、農業資材、下水道など)、波板、平板、シート(食品容器包装、工業・装飾、非食品容器包装など)
軟質製品:
◎フィルム、レザー、ホース、機械器具部品、日用品・雑貨、農業用フィルム、ビニールハウス、静電ルームなど
市場動向
日本における2007年のポリ塩化ビニルの国内生産量は216万トンで対前年比微増である。分野別の需要構成は、少し古い実績ではあるが、1999年では土木・建築57%、工場設備11%、容器・包装7%、農林・水産6%、自動車・車輌6%、電気・機械4%、日用品雑貨他9%であり、土木・建築の比率が非常に高い。グレード別需要比率は、硬質用36%、軟質用17%、電線その他用12%、輸出35%となっている。