 |
| 分子内にフッ素を含む樹脂で上市されているものは約10種類ほどである。フッ素樹脂は、炭素骨格とフッ素と微量の酸素からなるパーフルオロ樹脂とフッ素と水素または塩素からなる部分フッ素樹脂に分けられる。
|
 |
 |
| 1. |
耐熱性にすぐれる。とくにパーフルオロ樹脂のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は常用で260℃、短時間では300℃まで使用可能である。 |
| 2. |
低温特性にもすぐれ、PTFEは-268℃まで使用可能である。 |
| 3. |
耐薬品性に非常にすぐれる。とくにパーフルオロ樹脂は、酸、アルカリなどのほとんどの薬品や溶剤に侵されることはない。 |
| 4. |
樹脂自体が難燃性である。(ほとんどが94V-0) |
| 5. |
低摩擦・摩耗性である。 |
| 6. |
耐候性にすぐれる。 |
| 7. |
電気絶縁性、誘電特性などの電気的性質にすぐれる。 |
| 8. |
特異な非粘着性を示す。 |
| 9. |
撥水・撥油性である。 |
| 10. |
フッ素の代表であるPTFEは、溶融粘度が高く、溶融成形は不可能であるが、他のものは溶融成形が可能である |
| 11. |
フッ素含量が少ないほど成形加工性および機械的強度が良好となる。 |
|
 |
 |
| 1. |
電気・電子用途:
半導体製造関連機器(配管材料、ウェハバスケットなど)、コンピュータ・宇宙航空機器などの絶縁材料、プレナム電線の被覆など |
| 2. |
自動車用途:
パワーステアリングなどのシール、PA12製燃料チューブのバリア材など |
| 3. |
建築用途:
屋根材(PTFEの分散液をガラスクロスに含浸)、耐候性塗料など |
| 4. |
家電・厨房用途:
フライパン・ホーロー鍋内装、ガスコンロヘのコーティングなど |
| 5. |
化学工業など工業用途:
防食材料としての利用 |
| 6. |
その他:
各種プラスチックの摩擦・摩耗性改良材、難燃材料の滴れ落ち防止剤、微粉飛散防止剤 |
|
 |
 |
| 日本におけるフッ素樹脂の2007年の生産量は2.8万トンで、前年比2%増であった。金額ベースでの産業別出荷シェアでは電気機械器具が最大で32%、一般機械器具が20%、化学・金属製品製造業が11%、輸送機械器具が8%、精密機械器具が5%で続いている。このうち、電気機械器具の半導体関連がフッ素樹脂の成長の核となってきた。今後これに代わる有力な用途の開発が必要なところである。 |